ええJAんおのみち6月号403
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姉弟の父である善博さん(64歳)は、2013年にトマト、2017年にはわけぎで登場していただいた農業の大ベテラン。子ども達の選択について「今までしてきた仕事より、農業の方がいいと思ってのこと。親としては応援していきたいですね」とにっこり。家族で農業ができる喜びが、その表情からも伝わってきました。農わたしのスタイル楽しそうな両親の姿に導かれ自然と農業の道へ 薬剤師をしていた森川さん、自動車用メーターセットの電子設計を手掛けるサラリーマンだった力石さん。それぞれ前職は異なるものの、現在は5代目の農家としてわけぎとトマトを栽培する2人。一体なぜ農家になろうと思ったのでしょうか? 「両親が楽しそうに農業をする姿を見て育ちました。母はいつも『楽しい』『やりがいがあるよ』と言っていましたね(笑)。薬剤師の仕事もやりがいはありましたが、農業に対する興味がそれを上回りました」と話すのは、3年前に就農した森川さん。また「いずれは農業をしたい」との思いを抱いていた力石さんは、昨年のコロナ禍を機に、5年後くらいと考えていた予定を早め、島に戻ってきました。しっかりと手を掛けていいトマトを作りたい 現在、両親と共に13棟のハウスでトマトを栽培。家族4人がそれぞれ自分の担当するハウスで植えつけから収穫まで担うので、「責任重大です」と森川さんは話します。 「トマトは意外に繊細。水やりの時間も、10秒変えるだけで様子が変わってくるし、隣り合う木でも状態は違います。去年と一昨年は全く分からなかったので、両親に聞きながらやりましたが、今年はまず自分でやってみて、何か分からないことがあれば聞くようにしています。自分で考えて工夫して、それが合っていたら結果がすぐに分かるのが面白いですね。難しいけれど、その分やりがいもあります」 「今年初めて一からトマトを育てた」という力石さんも、「水やりや温度管理など、その日に絶対やらないといけない作業以外のこと、例えばわき芽やいらない葉を摘むことなどを意識してやるようにしています。やればやるだけちゃんとしたものができると思うので、しっかり手を掛けて、両親や姉に負けないようにしたいですね」と力を込めます。 「今年はいいトマトができた」と声をそろえる2人。高齢化が進む産地を支える存在として、今後の活躍が期待されます。平均200グラムを超え、大きいものでは500グラム近くまで育つという大玉が特徴。岩子島のミネラル豊富な土や水から生まれる大きくて甘いトマトは、肉厚で食べ応えあり! 地域を代表する農作物として、「尾道ブランド」にも認証されています。AGREADERこだわりの「桃太郎ヨーク」3【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。

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